おうち英語のやり方|元英会話講師が勧める4ステップ具体的手順

おうち英語のやり方|元英会話講師が勧める4ステップ具体的手順

こんにちは!英語保育士ブロガーのゆっこ(@yukko_LoveKids)といいます!

年々、英語教育の必要性が高まってきていて「お子さんに英語をやらせないと…
でも「私は(親)は英語に自信がないからどうやったらいいかわからない」とお悩みではありませんか?

この記事では、

  • おうち英語のメリット・デメリット
  • いつからおうち英語の取り組むべきか
  • おうち英語のやり方 4ステップ
  • 将来の大学受験で通用する英語力にするための注意点

をお伝えしていきます!

ブログ筆者 ゆっこの信頼性

  • 関西外国語大学卒業。大学3年でカナダのカールトン大学に1年間交換留学
  • 大手英会話学校で3年間、乳児から高校生までの子どもと大人に英会話を教える
  • 英会話講師時代はキッズ部門の主任を務める
  • インターナショナルスクールでは2歳〜3歳クラスの保育補助を担当

乳児・幼児・小学生・中学生・高校生の幅広い年齢の子どもに英語を教えてきた英会話講師の経験から
具体的かつ将来を見据えたアドバイスをしていきます!

ゆっこ

こんなパパママに読んでもらいたい
・お子さんとお家で英語学習に取り組みたい
・効果的なおうち英語のやり方を知りたい
・将来の大学受験でも通用する英語力を身につけさせたい
それではぜひ最後までお付き合いくださいませ(*^^*)

おうち英語をするメリット・デメリットって?

おうち英語をするメリット・デメリットって?

おうち英語のメリット

  • インプットを増やすことができる
  • 英語耳を得ることができる
  • 親や兄弟と話すことで英語を話す抵抗感がなくなる
  • 比較的高い費用をかけなくても取り組める

大量のインプットで英語耳が得られる

なんといっても大きなメリットの2つは、①インプット量を増やせ ②英語耳を鍛えられる ことです!

たくさん英語の音声に触れさせてあげることで、英語圏での生活やインターナショナルスクールなどの英語のみが話される環境に近づけることができます。

そしてたくさん英語を聞いていく中で年齢が低い子どもは耳が良いので英語耳を獲得できるようになります。

英語を話す抵抗感がなくなる

おうち英語でパパママと英語を話す経験をたくさんしていくことで、
英語を話す抵抗感をなくし、恥ずかしがらず英語を話せるようになってほしいと思います。

まずはお家で英語を話せるようになり自信をつけてから、
その次のステップで英会話教室やオンラインレッスンで外国人と実際に話すという経験をできるといいですね(^^)

比較的コストを抑えられる

まずは英語のインプットに力を入れてほしいので、コストは比較的に抑えることができます。

比較的費用がかからない教材

  • Youtube
  • Netflixなどのビデオオンデマンドコンテンツ
  • 英語学習DVD
  • 英語の歌のCD
  • 絵本
  • フラッシュカード

幼児におすすすめのNetflixの英語番組を知りたい方はこちらでまとめています!)

一気に高額の費用を払わずともおうち英語はスタートできるのが大きなメリットです!

おうち英語のデメリット

デメリットがあるのかということも気になりますよね。

  • 親のカタカナ発音になってしまう(?)
  • 日本語の発達が遅れる(?)
  • 英語を話す相手が親・兄弟に限られる

(?)をつけているように、おうち英語のネガティブ面はほぼないと私は考えています。

親のカタカナ発音になってしまう?

英語の発音に自信のない親御さんだと一番の悩みどころですよね。

これは正しい発音の英語の音声のインプット量のほうが親の話す英語の量よりも多ければ大丈夫です!

英語の動画やCDなどで、自然に話される英語を十分に聞かせたうえで、ときどき英語での語りかけをするのであれば、ママの発音がクリアでなくても大きな問題はありません。親子間の語りかけは、コミュニケーションになるからです。

小田せつこ. 子どもの未来を広げる「おやこえいご」 (Japanese Edition) (Kindle の位置No.1285-1287). Kindle 版.

上記の筆者さんが著書でお伝えされているように、

英語は「コミュニケーションのためにある」ということを子どもにわかってもらえるというメリットのほうが大きいと私は思っています(^^)

日本語の発達が遅れる(?)

この問題は英語しか話さないというような極端な環境を作らない限り起きません。

実際にインターナショナルスクールの2才児の子ども達は最初の方は日本語も英語も話しませんでしたが、
3歳になるにかけて英語と日本語を同時に話せるようになっていきました!

園では英語を話し、親御さんとは日本語を話し2つの言語を区別して使っていました。

日本語と英語が混ざるようなことはなく、同時に日本語と英語を身につけていくことができていました。

ただし、おうち英語でも英語を話すときは英語だけ、日本語と英語を混ぜて話すことはNGです!

注意
1文に英語と日本語を混ぜて話すのはNG!
❌ Eat ごはん してね。

⭕ ”Please eat the rice. おいしい?” 
できるだけ英語を話すときは英語のみで話すほうがいいですが、
1文の中に日本語と英語を混ぜて使うのはNGです!

英語を話す相手が親・兄弟に限られる

お家のみで英語を学習するとどうしても話相手は家族のみになってしまいますよね。

英語学習を習い始めた時期はそれだけでも十分良いと思います。

英語を発話できるようになってくるとおうち英語を取り組みながら
英会話学校オンラインレッスンで家族以外の人(できればネイティブ)と
英会話を実践できる機会を作ってあげることをおすすめします。

英語ではよく”Get out of your comfort zone” (快適なゾーンから抜け出せ)と言いますが、
家族と話すおうち英語が最終的な目標ではなく、家族という快適なゾーンから抜け出して
家族以外の人とも英語を使って話せることを目標にしましょう!

おうち英語はいつから始める?                       

おうち英語はいつから始める?

言語獲得の黄金期である幼児期

どんな言語の音も聞き取れる0歳の乳児期

乳児期の赤ちゃんは最も耳がいいのです。

もちろんまだまだ英語を話すことはできませんが、どんな言語の音も聞き取れることができます。

TEDで有名になったパトリシア・クール博士は、このように言っています。「生まれたてのベビーは、6ヶ月~8ヶ月時点では、どんな言語の音も聞き取ることができる。しかし、この臨界点を過ぎると、ベビーはその能力を失い、自分の周りで話される言語の音を吸収するようになる」

小田せつこ. 子どもの未来を広げる「おやこえいご」 (Japanese Edition) (Kindle の位置No.484-487). Kindle 版.

乳児の赤ちゃんに英語の歌や音声を聞かせてあげ、たくさん英語のインプットをいれてあげましょう。

1歳半から幼稚園に入るまでが1番の黄金期

6ヶ月〜8ヶ月で他の言語の音を聞き取る能力はいきなり全てなくなるのではないので安心してください(^^)

1歳半から幼稚園に入るまでの時期も英語の音に敏感で、日本語をまだ話さないので英語を嫌がることもありません。

この時期(1歳半から幼稚園に入るまで)の子どもたちは、まだ英語に対する抵抗もないですし、英語の音への柔軟性がありますから、素直に英語のコンテンツを楽しんでくれるのです。

小田せつこ. 子どもの未来を広げる「おやこえいご」 (Japanese Edition) (Kindle の位置No.731-733). Kindle 版.

日本語を話す前に大量の英語のインプットをしてあげることで、より早く英語を発話するようになります!

幼児期を逃したら手遅れ?

遅くとも小学校1・2年生までに英語学習を始めたい

英会話講師時代に小学生クラスを担当していて気づいたことは

  • 小学校1・2年生までは、まだ英語そのものの音を真似しようとできる
  • 小学校中学年(3・4年)以降日本語の発音にかなり影響される➡カタカナ英語

『子どもの英語「超効率」勉強法』では日本語の発音に影響される興味深い事例が紹介されていました。

かなの学習が進むことで、小学校1年の冬には、英語を素直に聞き取るのではなく、日本語の「五十音」の知識で聞き取ろうとするのです。このあたりから英語の聞き取りは決定的に苦手になります。

引用元:船津洋. 10万組の親子が学んだ子どもの英語「超効率」勉強法 (218ページ)

小学校1年生の春と冬の音の認識のしかたを比べたの実験

パンダの絵を見て音の数だけ手をたたかせると

  •  小学校1年生の春➡パン・ダ の2拍 (=英語のリズム)
  •  小学校1年生の冬➡パ・ン・ダ の3拍 (日本語のリズム)

この実験から小学生になるとどれだけ日本語の発音に影響されるようになるかがわかりますよね!

ゆっこ

ここまでで
・おうち英語のメリットデメリット
いつからおうち英語を始めるべきか
がわかりましたか?
おまたせしました!次のセクションからおうち英語のやり方を4ステップでお伝えします!

おうち英語のやり方 4ステップ【聞き取り・会話メイン】

 

おうち英語のやり方 4ステップ【聞き取り・会話メイン】

具体的に何に取り組めばいいかを4ステップにしぼりました。
おうち英語でもインプットからアウトプットまで繋がるようにしていくことがポイントです!

  1.  歌・アニメ動画・絵本などで大量のインプット
  2.  (発話できるようになると)フラッシュカードを使ってゲーム 
  3.  インプットした単語・フレーズを日常生活で使っていく
  4. (+α)英会話教室やオンラインレッスンでネイティブ相手に英語を話す実践練習

1ステップずつ解説していきますね(^^)

ステップ① 歌・アニメ動画・絵本などで大量のインプット

まずはたくさん英語を聞かせてあげましょう!

歌・アニメ動画・絵本など使用できるコンテンツは無限にありますが、
お子さんが興味を持てるものから英語に触れさせてみてください。

お子さんへのインプットが増えると徐々に発話もするようになっていきます!

インプットは英語のシャワーだと思いコップに水がたまる日は必ずくるので
コツコツとインプットを続けていってくださいね。

ステップ②(発話できるようになると)フラッシュカードを使ってゲーム 

3歳ぐらいになるとカードゲームを楽しめるようになります!
おすすめのカードゲームについてはこちら)

ポイントは遊び感覚で「英語を言えた!」「カードをタッチできた!」という達成感を持たせてあげることです。

フラッシュカードは単語のアウトプット練習をするのにぴったりです。
元英会話講師が実践していた単語の教え方についてはこちらから)

フラッシュカードの遊び方 2パターン

  1.  “Where’s apple?” (りんごはどこ?)と聞いてタッチさせる =リスニングと単語の理解のチェック
  2.  “What’s this?” (これは何?)と聞いてタッチさせる (2セット必要)=言えるかの確認

かるたはどの年齢の子どもでも楽しめますよね?
それとカードゲームは飽きずに取り組んでいくことができます!

ステップ③ (単語が言えるようになったら)インプットした単語・フレーズを日常生活でアウトプット

残念ながら英会話教室の英語学習だけで実践の場面で英語を使えるようになることは難しいのです(-_-;)

なぜなら、食べ物のレッスンはできても実際に「食べながら」英語を話すことはできないからです。

反対に、インターナショナルスクールなどのインター幼稚園では
生活の中で英語を使うことができるので英語を習得するのが早いのです!

日常生活の中に英語を取り入れていくことでおうち英語でもインター幼稚園がしていることはできますよね?

英語学習と実生活をリンクしてあげることで子ども自身で英語を使えるようになっていきます!

日常生活でのフレーズ例

以上のページにまとめていますので、よかったら参考にしてみてください(^^)

ステップ④ (+α) 英会話教室やオンラインレッスンでネイティブ相手に英語を話す実践練習

おうち英語のデメリットで挙げた「話し相手が家族だけになってしまう」という点でお話したとおり

おうち英語でしっかりインプットができたら英会話教室やオンラインレッスンで
家族以外の先生やクラスメイトの前で英語を話す実践練習ができるとベストです!

子どもにとっても「外国人の先生に自分の英語が伝わった!」実感することができ
英語を話す上での自信に繋がり、堂々と英語を話せるようになります!

将来、通用する英語力を身に付けさせるための注意点

将来、通用する英語力を身に付けさせるための注意点

 

① 少なくとも中学生までは英語学習を辞めさせない

一番もったいないのが幼児期に英語学習を始めたのに途中で辞めてしまうということです。
英語は続けて学習しないと簡単に0に戻ってしまいます。

せっかく幼児期のときには自然な英語の発音で話せていたのに、
途中で辞めてしまうと日本語の発音に戻ってしまいます。

子どもが英語嫌いにならないようにお子さんのペースで続けていけることが大切です!

② 読み書きの基礎となるフォニックス学習を取り組ませる

小学校ではローマ字の学習を3年生で始めますが、学校でローマ字学習をする前に
フォニックス学習を幼稚園の年中・年長以降から始めることをおすすめします!

中学生になるまでにフォニックス学習に取り組むことで
英語の読み書きがかなり楽になります!

英会話講師時代、中学生から英語学習を始めた子どもは苦しんでいたのが

  1. 自分で読めない
  2. 正しいスペルで単語を欠けない
  3. 文法が苦手
  4. 単語が覚えられない

一方で、中学生になるまでにフォニックスを習っている子どもは
1と2 は問題ないので文法や単語学習に集中して取り組むことができます。

幼児期・小学生の間にフォニックスをやっておくことで
中学生になっての英語学習の負担がぐっと減ります!

アルファベットとフォニックスの学習手順を知りたいかたはこちらから!)

③ 会話力だけでなく読解力をつけさせる

4技能(聞く・話す・読む・書く)をバランス良く身につけることが大切ですが

2つにフォーカスさせるなら私は会話力読解力を選びます。

なぜなら、読解力をつけることが一番むずかしいからです。

でも、年齢が低いうちからコツコツ読む練習をしていけばかなり負担が下がります!

読解力を伸ばすためのステップ

  1. 幼児期から絵本を読み聞かせる
  2. 幼児期に本に興味をもたせる
  3. 幼児期と小学生の間にフォニックスを学習する
  4. 短い本から読む練習を始める
  5. 徐々にレベルを上げ多読をしていく

中学生からリーディングを始めると長い文章を読むことに抵抗感を持ってしまいますが
小さい頃から本を読むことに慣れていると文字への抵抗感がなくなり量を怖がることもなくなります!

 

まとめ

いかがでしたか?

元英会話講師がおすすめするおうち英語の4ステップ

 

  1. 歌・アニメ動画・絵本などで大量の英語のインプット
  2. フラッシュカードを使って理解チェック&発話練習
  3. インプットした単語・フレーズを日常生活でアウトプット
  4. (+α)ネイティブ相手に英会話教室やオンラインレッスンで実践練習 

まずはおうち英語では大量のインプットが最重要ポイントです。

そして、インプットしたものは日常生活で使えるようにしていきましょう!


また会話力だけでなく、フォニックスや読解力をつけることも忘れないでくださいね。
4技能(聞く・話す・読む・書く)をバランスよく身につけられること目標としながらも
まずは話す・読むにフォーカスしていきましょう!

ゆっこ

最後までお読みいただきありがとうございました!